舌癌で手術を受けるも転移!歯科と耳鼻咽喉科の誤診で手遅れに?(前編)

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嫁の胃がんから4年後の初夏。今度はわしが舌癌を宣告されて手術となり、術後半年でリンパへ転移しました。転移手術から10年。今年の秋で定期健診も卒業予定です。舌癌の始まりから入院、手術、転移、そして今日にいたるまでを2~3回に分けて綴ろうと思っています。よかったら、立ち読み感覚で眺めて行ってくださいませ。

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2008年2月舌の左裏側への疼痛と連続の誤診

いやあ、あの舌の痛みはひどかったばい。確か2008年の1月の終わり頃だったばってんが、ある日、舌の左側の裏に痛みを覚えたんよね。鏡で見てみると気色悪い潰瘍みたいなもんが出来ていて、その時は、うがいでもして口ん中をきれいにしとれば治るやろ…と思っていたとよ。

んでも、いっこうに痛みは治まらんし、指で触ってみると奥の深そうな潰瘍だし、「もしかして、これが舌癌?!」との疑念が浮かび、すぐに耳鼻咽喉科のクリニックへ行ってみたんよ。

医者は「こりゃあ、ちょっとひどい口内炎ばい。薬ば一週間分出すけん、飲んどきんしゃい」と抗生物質ばくれんしゃった。言われたとおり薬を服用しても痛みも潰瘍も消えず、セカンドオピニオンのつもりで近所の歯医者を訪ねた。

「先生、舌の裏側に気色悪い潰瘍みたいなもんができてしもて、すんごく痛いと。何か悪い病気じゃなかかね?!」

ひととおり口内を診察した医者は、「心配いらんばい。悪いもんじゃなか。レーザーを当てておくけん、数日様子ば見ましょう」と潰瘍へレーザーを照射したけど、これが熱くて痛くてたまらんやった。

そして数日後、「先生、ぜんぜん良くならんと!もしかして癌やないと?!」と訴え。でも、しれっとした顔で「心配いらんて!それよりも、寝ているときに舌を噛む癖がないですか?」

「確かに、寝ていて下を噛んで痛みで起きることはちょくちょくあるばってん」

「そやろ!舌の奥にそんな痕がありますばい。マウスピースを作ってあげるけん、寝る前には装着しんしゃい。おそらく1~2ヵ月もすれば噛み癖も治まるやろし、舌の炎症も軽くなるやろ」と自信たっぷりに言ってくれちゃった。

ちょうど、約1ヵ月の日程で、山陰や関西へ行く出張取材の予定があったもんやから、帰ってきた頃には治っているかもしれんね…と半信半疑ながらマウスピースの効果に期待してしまった。

最初は耳鼻咽喉科へ、次に歯科へ…。
診療科は違えど、プロの医者2人から患部の視診と触診をしてもらったにもかかわらず、揃って誤診されたとは、そのときには想像もできんかったとばい!

「とにかく九大病院へ紹介状を書いてくれ!」

約1ヵ月近くにおよんだ取材から福岡へ戻ったものの、以後の2週間は資料整理や打ち合わせに忙殺され、痛みも潰瘍も消えないまま放置。しかし、増すばかりの痛みに「これは、口内炎やふつうの病気じゃなか!体が出している警告ばい!」と感じ、歯科を訪ねた。

「久しぶりですね。その後調子はいかがですか」と聞く歯科医。

「先生、すぐに九大へ紹介状を書いてくれんね!!痛みも潰瘍もぜんぜん治らんばい。心配いらんちゅうて先生はいつも言うばってん、こん痛みは普通の痛みじゃなか!先生に紹介状の依頼をしたんは、これで3度目ばい。どうしても紹介状を書いてくれんなら、それでんよか。紹介状なしでも、わしは九大病院へ行くばい」と言った声に押されたのか、医者は「それほどまでに言うのなら…」と渋々と紹介状を書いてくれた。

しかし、受け取る際には「余計な心配しなくていいものだと思いますけどね!」と嫌味を言われたが、もし誤診だった場合には訴えてやるけんなと思ったものだった。

九州大学病院顔面口腔外科への紹介状を受け取ったのは、歯科へ通い始めてから約3ヵ月近い時間が経っていて、この誤診による時間の無駄さえなかったら、舌癌の転移はなかったのではと今も思う。

紹介状を無理やり書いてもらい、九大病院で診察を受けたのは、ゴールデンウィークが終わってすぐの5月やった。

研修医らしき人が二人がかりで患部を診て、何やら専門用語で会話を始めた。その際に聞こえたのが「教授がいらしたらバイプシーするかもしれないね」という言葉やった。

父親を原発性胃がんによる多発ガンで失くし、嫁さんのスキルス性の胃がんのケアを経験したわしは、少ないながらも癌に関する知識を身につけていて、バイオプシーが何を意味するのが分かっていた。

バイオプシーとは細胞の生検のことであり、患部の組織を少しだけ切除し、そこにがん細胞の有無を確認する検査のことばい。この単語が耳したとき、わしは舌癌であることを確信したが、先生が来るまで知らぬ顔をしていた。

「舌癌ですね!すぐに入院を!」

しばらくすると教授らしき年配の先生が来られ、入念に診察。うなずきながら、「舌の癌です。明日にでも入院してください。まだ早期レベルだと思うので、手術がベストな治療になると思います」と穏やかに話してくれた。

手術?!舌を切る?!
「先生、舌癌は手術の他に放射線も主な治療法だと聞いとります。放射線ではダメですか?!」

「ダメとは言いませんが、放射線は副作用の問題もありますし、今なら完治できる可能性が高いので手術をおすすめします。ご安心ください。九大の医療は高水準で、初期舌癌の治癒率は90%くらいですから」と言われ、その2日後に入院となった。

それにしても、まさか診察台で座ったままでガンを宣告されるとは…。
周りには他の患者さんもいたし、告知されるのなら診察後に別室へ呼ばれ、「実は…」と切り出されるものと思っていただけに、診察台で世間話をするように「ガンだから入院してね。手術しちゃうからさ…」なんて軽いノリだったので、本当に命にかかわる病気なんかな?!と感じてしまった。

とはいえ、仕事や身の回りのこともあったので、入院を翌々日にして帰宅。嫁に「舌癌やったよ。明後日に入院して、手術になった。予想していたんで驚くことはないけどね」伝えた。

がんの先輩である嫁は、「覚悟はしてたけどね…。まあ、なっちゃたものは治すしかないやんね」と笑顔。さすが、スキルス性の胃がんから生還しただけのことはあるばい!と動じない姿に安心してしまった。

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嫁が「うちと同じように丸山ワクチンとフコイダンを!」と

「舌癌やったよ」と伝えたわしに、「まあ、なっちゃたものは治すしかないやんね」と笑った嫁がすすめたのが、丸山ワクチンとフコイダンやった。

医師の勧める手術には全面的に同意するもののガンの転移や再発を防ぎ、少しでも生存率を上げるために、嫁はかつて自分が実行した丸山ワクチンの注射とフコイダンの使用を主張した。

嫁の言い分は理解できたばってん、わしが舌癌であったことは想定内のことやったし、どういうわけか癌の宣告を受けても根拠のない自信と言うものか、「今回、この病気ではわしは死ぬことはない!必ず治るばい!」という確信があった。

そこで、「丸山ワクチンの使用は検討してもよかばってん、主治医が認めてくれるか分からんし、手術後の経過を見てから検討するたい。フコイダンは安価なものではないし、理由はないばってんが手術で治る自信があるんで保留しとくばい」と嫁に言ったんよ。

「うちんときは、やれ丸山ワクチンだのフコイダンだのと言ったのに、自分のときは使わないなんて…」と嫁は泣きべそをかいていたが、本当のところ舌癌を告げられ、入院・手術を言われてもわしには「絶対に大丈夫!」という確信みたいなもんがあった。

ばたばたと入院準備を整え、九州大学病院7Fにある顔面口腔外科へ入院となった。
初日は主治医と準主治医、そして担当ナースとの挨拶の後、検査と手術についての説明があった。
当時、中学生と高校生の子どもを抱えていたこともあり、経済的にも裕福ではなかったが、がん保険に入っていたことが幸いし、治療に専念できたのは不幸中の幸いだった。

(続く…)

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