舌癌で手術を受けるも転移!歯科と耳鼻咽喉科の誤診で手遅れに?(後編)

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舌癌の切除手術から半年でリンパへ転移しました。比較的、早期ということだったので安心していましたが、わずか半年でガンが再発するとは…。それでも、主治医や執刀医をはじめ多くの医療スタッフのおかげで命をいただいています。後編では、術後の転移や再手術などについてお話します。

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舌癌の切除手術は無事終了!

九大病院で舌癌の宣告を受け、あたふたと入院。
その後、約一週間にわたって様々な検査を受けた。血圧や脈拍、血液などの基本的なバイタル検査から、癌が他の部位や臓器でも発生していないかを調べるCTスキャンやPET検査、さらに胃カメラなどなど。

なかでも辛かったのが、胃カメラやったんよ。喉への麻酔段階から嘔吐反応が出て、何度もえずく始末。さすがにお医者さんもあきれ果て、「しっかりしてくださいよ!」と言われる始末やった。

そんな検査がひと通り終わり、二日後には手術を控えた夕方、ドクターから呼ばれ「舌癌の写真を撮ります」と言われた。大学病院であることから、データや修習生の教材になるんやろねと思ったが、主治医をはじめ医療スタッフには本当にお世話になっていると感じていたので、喜んで顔面や舌の撮影に協力した。しかし、顔面撮影は、さぞかし醜い顔になっているちゃろねと思ってしまった。

手術前日は特にすることもなく、院内を散歩したり、本を読んで過ごす。そして、手術の朝。車椅子に乗って手術室へ。手術台に乗とすぐに麻酔マスクを被せられ、いつしか眠りに。
気がつくと、名前を呼ばれながら何度も頬を叩かれて、ようやく目覚めることができた。意識が戻り、口の中を探ってみると、大きな違和感と喪失感、そして痛みに襲われてしまったとよ。

しゃべれない辛さ、食べられない切なさ

術後の経過は良好やったばってん、ほとんどしゃべることができず、食事も固形物を摂ることができないことは情けなかったばい。

胃や腸などの内臓を手術したわけではなく、口腔以外は至って元気だったから、空腹感には本当に悩まされた。現在の九大病院は一階にコンビ二やファストフードの店舗が入っていて、なかなか盛況やけど、わしが入院した当時は地階に売店があり、気分転換を兼ねて足を運んではパンやアイスクリームを眺めつつ、ため息をついたもんやった。

お見舞いに来てくれた人の中には「退院まで昼寝でもしときんしゃい」と笑う人がいたが、意外に昼寝はできるもんじゃなく、たまに昼寝をした日は夜に眠れないくなり、かえってストレスになってしまった。

唯一、気晴らしになったのは四階に設置されていた図書室だった。マンガから雑誌や単行本までボランティアの人が寄贈してくれた本がミニ図書館のように並び、希望すれば借り出しをして病室で読むことができた。わしは、この図書室のおかげで退屈な入院生活を送らなくて済んだんやった。

「定期健診があるので、予後も心配いりませんよ」


抜糸前に歯磨きをしていたら、歯ブラシが当って大出血を起こしたなどのアクシデントはあったものの、日とともに快復へ。退院へ向けていくつかの検査が続くようになったが、特に大きな問題もなく退院予定日が伝えられた。

「これまで順調に来ています。ただし、ガンですからしばらくは慎重に経過観察を行います。2~3ヵ月の間は二週間に一度、その後は月に一度の割合で検診を行います。したがって予後も心配しなくていいですよ」と言われ、晴れて退院の日を迎えることができた。

とは言っても、顎や首の付け根などに痛みが走れば「再発かも…」と思ってしまうことも多々あったんやけど、4ヵ月を過ぎ、5ヵ月を迎えた頃には既に「癌は治ったばい」という完治の意識しかなかった。

そして、いよいよ手術後6ヵ月目という節目の日を迎えた。

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術後半年でリンパ節へ転移!再手術へ

時は11月。
晩秋の雰囲気漂う九大病院。きょうも、いつもと同じように異常なしと言われ家路につくものと思い、診察室へ。問診、触診などいくつかの検査が終わると、「気になるところがあるので、午後からエコー検査をします」とひと言。

ちょうど左顎の下辺り、左首筋を指で触りながら「ここ、ちょっとピクンと出ているでしょ。ガンの転移かも知れないんです」。鏡を見れば、確かに首にはちょっとプクンと飛び出たようなところが確認できた。

午後1時30分くらいからエコー検査。結果は、やはり癌の転移で、舌癌がリンパ節へ転移したものという診断だった。

「リンパ節の郭清手術を行いますので、一両日中に入院してください」と言われ、ばたばたと入院準備。さすがに二度目ということもあって、今度は治ることができるかいな?!と不安感を覚えたもんやった。

なんとか問題もなく手術は成功。
医師からそれとなく聞いた話では「転移は想定しました。最初の手術時に2つだけリンパ節へ飛んだ痕があったので、遅かれ早かれ再発すると思っていました」とのこと。

最初の手術前には「リンパ節への転移も認められないことから、早期の舌癌ですね」言われたんやけど、そうでもなかったんやねと思ってしまった。

転移の可能性が高いと予測し、丁寧に検診を行ってくれたドクターには感謝以外何もなく、今はただただお礼の言葉しかない。

約3週間の入院を経て、無事退院。以来、約10年にわたって検診を続けてきたが、おかげさまで異常なし。この秋でちょうど10年になることから、異常がなければ今年で検診を卒業しようと思っている。

結果として、わしの舌癌治療は手術のみ。抗がん剤や丸山ワクチンを使うこともなく癌を克服することができ、きょうに至っていることのありがたみを感じている毎日だ。

同じがんでも助かる人と助からない人がいるのはなぜ?!

幸いなことに、わしの癌は完治したと言えると思うが、同じ癌でも助かる人と助からない人がいるのはなんでやろか。

個々人の免疫力や生命力のちがいと言えばそれまでやが、わしは、「このがんは、必ず克服できる」という根拠のない自信を持つことができるか否かが分岐点になるんやなかろうかと思うんよ。

「がんになったら終わりばい」と思っている人と、「大丈夫!このがんでは死ぬことはなかよ」と確信を持っている人は180度ちがうはず。もちろん、精神論をふりかざす気はないが、やはり精神的な要素も少なくないと感じている。

もしもガンになったら、代替療法や健康食品に走らず、医師の薦める標準治療を受けることが大切。重粒子線や陽子線などの先端治療も進化しているので、いたずらにがんへの恐れを抱かず治療に向かい合うようにするべきやと思う。

ガンは難治性の高いやっかいな病気ではあるばってん、決して死に至る病ではないことも覚えておきたい。

※この記事は後編です。まだ前編を読まれていない方は、興味があれば前編からご覧ください。

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プロフィール

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